はじめに
私はオペ室(手術室)で数年働いた後、病棟看護師へ転職しました。
「患者さんと関わる仕事がしたい」「看護の幅を広げたい」と言えば聞こえはいいけれど、
実はその裏にあったのは、うまくいかないことが多すぎて、この環境から逃げたかったという本音でした。
転職すれば少しは楽になるかもと思っていたけど、現実は甘くなかった——
この記事では、オペ看を辞めた理由と、病棟に来て感じたギャップを正直に綴ります。
オペ看を辞めた理由
毎日のように怒られ、準備や連携もうまくいかないことが続いていたオペ室。
「何をしてもダメ」と感じる日々の中で、私はどんどん自信をなくしていきました。
もちろん、「患者さんともっと関わりたい」「看護の幅を広げたい」と思ったのも事実。
でも、それはあくまで建前で、本当は今の環境から抜け出したかったというのが本音です。
常に張り詰めた空気の中で、術式を頭に叩き込み、毎日ギリギリでやっていたあの頃。
このまま何年もここで働く未来が想像できなくなったとき、「転職」が頭に浮かびました。
病棟への転職を決めた理由
病棟で働く同期と話しているうちに、
「患者さんと関わる仕事がしたい」という思いが強くなりました。
オペ室では、患者さんの顔も知らないまま手術をして、術後の様子も知らない。
そんな働き方に、自分が何のために看護をしているのか分からなくなる瞬間がありました。
不安もあったけれど、「このままじゃダメだ」という気持ちの方が強かった。
少しでも働き方を変えたくて、病棟へ転職しました。
実際に転職して感じたギャップ
病棟で働き始めて感じたのは、「また1年目に戻ったような感覚」でした。
点滴、記録、退院支援、チーム医療…何もかもが新しくて、毎日が手探り。
オペ室での経験は、病棟ではほとんど通用しなかった。
看護師歴とスキルが一致していないことに、強い劣等感も感じました。
周りの同期がスムーズに動く中、私はついていけず、「本当にこれでよかったのかな」と何度も思いました。
病棟のメリット・デメリット
メリット
- オペ室と違って、ノートを見ながら仕事できる安心感
- すぐに先輩に相談できる環境
- チームで支え合える雰囲気(オペ室は個人戦な空気が強かった)
- オンコールがなく、休日をちゃんと休める
- 夜勤がある分、休みが多く感じられる
デメリット
- 常にタスクが重なり、優先順位の判断が難しい
- 医師・リハビリ・受付・家族など、関係各所と橋渡しの役割が多い
- 排泄ケアが多く、正直汚いことも多い
- 走り回る日々で、体力的にもかなりハード
今の気持ちと、「看護師を辞めたい」という本音
病棟に来てできることは増えたし、看護師としての選択肢も広がったと思う。
でも、それでもやっぱり看護師という仕事自体が、体力的にきつい。
夜勤はしんどい。でも手当がつく分、稼げる。
今はまだ体が動くから、**「体力があるうちは稼いでおこう」**という気持ちで、働き続けています。
辞めたいけど、すぐには辞められない。
だから今、こうしてブログを書いています。
「看護師を辞めるために今働く。」
このブログのタイトルは、今の私のリアルそのものです。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。
同じように「辞めたいけど辞められない」と感じている人がいたら、
一人じゃないよって、少しでも届けばうれしいです。
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