オペ室で働いていた頃、よく聞かれたのが、「オペ看って普段どんな1日なの?」「手術を担当してないときって何してるの?」という質問。
たしかに、病棟のようにナースコール対応や日々のバイタル測定があるわけではないので、
イメージが湧きにくいかもしれません。
ということで今回は、
オペ看(手術室看護師)として働いていた頃の日勤のスケジュールを紹介します!
これからオペ室で働く予定の方、転職を考えている方、
そしてただ「どんな仕事してるの?」と気になる方も、ぜひ参考にしてみてください◎
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オペ看の1日のスケジュール(日勤編)
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7:45 出勤・更衣
ロッカーで制服に着替えて、オペ室に向かいます。
その日の担当(器械出し or 外回り)は予めシフトで出ていますが変更がないか確認して、準備を始めます。
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8:00 術前準備
患者さん情報を確認して、必要な物品の準備。
全員分のガウン、手袋(個別のサイズに合わせる)、糸(数種類あり)、針(数種類あり)、最後に傷に貼るドレッシング剤(数種類あり)等、使わないかもしれないけどもし使うことがあったときにすぐに出せるように様々なものを準備しておきます。
※同じ術式でも医師によって必要物品が違うこともあります。
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8:30〜9:00 1件目の手術開始
【器械出しの場合】
手を洗ってガウン、手袋を付けて清潔操作を行います。
手術が始まるまでに器械が全て揃っているか”器械カウント”をします。
手術が始まってからは無影灯の下で立ちっぱなし。
手術の流れを読んで、医師が次に何を使うかを予想しながら器械を手渡します。
手術終了時には再度器械カウントを行い、患者さんの体内に器械が取り残されていないか確認を行います。
【外回りの場合】
患者さんを手術室内へ案内し、麻酔の介助を行います。(麻酔にも数種類あり、それに応じて介助方法も変わってきます)
手術が始まってからは室温調整や、患者さんの状態観察、記録物、必要物品を器械出しに手渡す等を行います。
尿量や出血量、皮膚が圧迫されて褥瘡(床ずれのようなもの)がないか等を適宜確認します。
手術終了時にはガーゼカウントを行い、用意したガーゼと枚数があっているか、患者さんの体内に取り残されていないかを確認します。
手術中は患者さんは基本的に全裸なので、麻酔がかかるまでは室温を上げておく必要があり、
器械出しでは高温の中ガウンを着てマスクも何重にもして、焦りながら器械カウントをしなきゃいけないので私は気分が悪くなることが何度かありました💦
(焦り・緊張・暑さ・マスクの圧迫感など、いろんな要因が重なって具合が悪くなるスタッフもいます)
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10:00〜12:00頃 午前中の手術が続く
2〜3件続けて入っていることも。
合間に次の部屋準備や物品補充などもこなしながら動き続けます。
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12:00〜13:00 お昼休憩(手術の合間に交代)
担当によってタイミングはバラバラ。
長時間の手術の器械出しのときは、お昼休憩がズレにズレて16時からのときもありました。
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13:00〜16:00 午後の手術対応
引き続き手術のサポート。
午後から新しく担当につくこともあり、集中力の持続が必要です。
担当手術がない場合は、終了した手術の片付けを手伝ったり、部屋の掃除、次の手術の準備を行ったりします。
(手術室内は部屋が分かれていて複数の手術が同時進行で行われます)
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16:00〜17:00 片付け・記録・翌日の準備
順次手術が終わったら、器械を洗浄に出したり部屋を掃除、片付けたり。
術後の記録入力や翌日のオペ準備もここで行います。
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17:15頃 退勤(※手術が延びれば残業あり)
スムーズに終われば定時に上がれるけど、そんなことはほとんどありません。笑
だいたい緊急オペが入ったり、手術が長引いたりで少なくとも19時頃まで残業になることが多かったです。
遅いときは22時頃まで残ったときもありました。
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オペ看の日勤を振り返って
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正直に言うと、楽な日はほぼありません。
割と大きめの病院だったこともありますが、緊急オペは毎日のようにあったし、大きな手術も請け負っていました。
毎回新しいオペにつくときは、時間外(残業代なし)で先輩に必要物品や手術の流れを教えてもらわなければならなく、毎回申し訳ない気持ちにもなりました。
当日までに勉強して頭に叩き込んで手術に臨まないといけないし、手術中はずっと立ちっぱなしか動き回るので体力的にもかなりきつかったです。
それでも、自分が用意した器械や物品で手術が無事に終わると、達成感を感じる瞬間があるのも事実です。
命に直接関わる責任は重いけど、やりがいはしっかりあります。
オペ室への配属が決まった方や、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
次回は「遅出編」を書く予定なので、よかったらそちらも読んでみてください!
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